慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群とは?
(CPPS;Chronic Pelvic Pain Syndrome)
慢性前立腺炎は、明確な原因は不明です。
30~40代の働き盛りの男性に多いのが特徴と言われています。
その理由としては、長時間のデスクワークや自動車運転での座っている姿勢が続くことによって骨盤内の血流が悪くなり、そこから起こるとも考えられています。また精神的なストレスも関与しているとも考えられています。
もう少し詳しく慢性前立腺炎について見ていきましょう!
慢性前立腺炎は症状が多彩で、下腹部から亀頭・陰嚢・恥骨・骨盤内、大腿内側部に疼痛や不快感を訴えるものが多いと言われています。
1995年米国国立衛生研究所(National Institutes of Health ; NIH)により前立腺炎の新しい分類が提唱され、細菌感染が証明されない慢性前立腺炎はCategoryⅢ-Bに分類され、慢性非細菌性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(choronic non-bacterial prostatitis / chronic pelvic pain syndrome )と呼ばれるようになりました。
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亀頭
参考図:医学書院「目でみるからだのメカニズム」第2版より
1999年には、NIHよりResearch Guidelineが提示され、慢性前立腺炎症状スコア(NIH ; chronic pelvic pain syndrome Index ; CPSI)も作成されて、慢性前立腺炎の重症度や治療効果判定に応用されています。
院長 杉本の論文は、
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鍼灸治療では、慢性骨盤痛症候群(慢性前立腺炎など)の症状軽減がみられます!
そうなんですね!杉本先生!
じゃあ、慢性骨盤痛症候群で悩んでいる患者さんたちに対してコエル鍼灸院ではどんな治療が受けられるの?
院長
エルくん質問ありがとう!
この症状に対して、私の治療を受けられる患者さんは「慢性骨盤痛症候群の診断のもと薬物療法をおこなったが改善がみられなかった」という方が多く来院されます。そんな患者さんたちのために、慢性骨盤痛症候群や過活動膀胱、間質性膀胱炎などの下部尿路障害について研究を重ねてきました。その方法については下記で簡単に説明しますね!
【治療部位】
●使用する部位:陰部神経刺鍼点
陰部神経刺鍼点の場所は、上後腸骨棘と坐骨結節下端内側を結ぶ線上で、頭側から50~60%の場所になります。この場所に刺激をすることで、慢性骨盤痛症候群や間質性膀胱炎の痛みや不快感の症状改善に効果を発揮します。
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参考図:グレイル解剖学 第2版より
*陰部神経刺鍼点や中髎穴に関する排尿障害への治療に関しては、近年のはり師・きゅう師国家試験問題にも出題されています。
エルくん
臀部に鍼をすると不快感や排尿症状が改善されるんだ!
この研究をずっとされてきたからこそ、改善され患者さんたちのQOL向上に繋がっていくんだ!先生すごいなあ~!!
ぼくも先生に負けないように技術を磨かなくっちゃ‼
院長
そうですね!
常に技術の研鑽を続けています。いままで症状の改善がみられなかった患者様が治療後笑顔で帰られる姿を見ると、本当に嬉しくなりますね!
非細菌性慢性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)の症状で悩まれている方は、一度当院にご相談ください。
治療の内容はもちろん治療回数などに関しては、お一人おひとりに合わせて説明をさせていただきます。